2009年10月7日水曜日

2009.10.13 Yan Lauria の科学講座 1





  「SL世界の物理法則」

講師:海洋研究開発機構(JAMSTEC)のYan Lauria (西村一)さん

 SL世界の基本物質、プリム、フレキシ、ファントム、パーティクルの力学法則を探る、アバターという第五の物質の謎、太陽と月とSL世界の位置関係について、なぜ昼3時間、夜1時間なのか?などなど。ガリレオ気分になって実験と観察で遊びながら、SL世界の物理現象や天文現象の法則を導き出してみましょう!

スライドはこちら: 2009_10_13_Yan.pdf
フル・ログはこちら: 2009_10_13_Yan1 ログ.doc
サマリと宿題は

[サマリ]
 
まず、SL世界の物理プリムに働く作用・反作用、重力、空気抵抗などの力学法則について、シーソーを使った実験を交えて皆さんと議論した。
 SL世界は物理プリムの力学法則を実に忠実に再現しており、例えば中空の箱は単に高く跳ね上がるだけでなく、より速く回転することまで再現されていることが参加者の指摘で判明した。例えば、同じ加速度の与えられた2種類の物理プリムは同じ高さまで跳ね上がるなど、SL内ではガリレオ実験が安全かつ容易に実施することができる。
 異なる重さものの、または異なる性質のものの落下速度を比較するには、サンドボックスでプラットフォームを高度100mに置き、そのうえに各種の試験体を並べて、プラットフォームを消すことで誰もが実施できる。
 それによると、どうやら物理プリムには空気抵抗は働かず、風にはためくフレキシを取り付けても落下速度は変わらない。しかしアバターには落下速度に上限が設定されているらしく、50m落下したあたりから物理プリムとの落下速度の違いが現れてくる。この原因の究明、アバターの装着物の影響など、参加者への宿題としたい(丸裸での実験を行うときは周辺住民の理解を得て行うよう注意されたい)。

 ふたつめのテーマとして、SL世界と太陽と月がどのような天文運動をしているかをSL世界の観測事実をもとに議論した。
 昔の人は”世界が平面かつ不動”という先入観念から、徐々に”丸くて動く地球”を発見していったが、SL世界の住民は逆に”丸くて動く地球”という先入観念に縛られている。そこで現実世界とは異なるいくつかのSL世界の観測事実を示し、SL世界の真の姿を皆さんに推論していただいた。
 昼3時間、夜1時間というサイクルはもちろんリンデン社の営業的配慮によるものにすぎないが、それを大真面目にモデル検討し、中性子星からなるモデルや、平面惑星が楕円軌道で周回するモデルを提案し、観測事実からモデルを導き出す楽しさを味わってもらうとともに、いくらもっともらしく見えても大どんでん返しがありうることを示した。

 最後に、私たちが現実と思っているこの世界こそが、ひょっとしてより高次の世界にあるサーバー内のシミュレーションかもしれない。もし起こりそうにない偶然が3つ見つかったなら、その可能性があるので、それを参加者への2つめの宿題とした。