2013年6月26日水曜日

2013.7.3 Tommy Dorairo 「メルロ=ポンティと身体論」4

デカルトは身体を重要視していませんでした。身体は自分に都合の良いもの(つまり快)を追求し、都合の悪いもの(苦)を避ける傾向にあります。正しい認識を行うためには、身体に由来する先入見が障害になる(『哲学の原理』)、よって身体は排除されるべきだとしたのです。

認識において身体は切り離せないと考えたメルロ=ポンティは、このデカルトの理論に対抗しようと、まずゲシュタルト心理学を使って知覚理論を再検討します。

人間の知覚は、物体からの個別的感覚刺激の総和で成立しているのではない。
要素に還元できない、あるまとまりから成立している。

これが、デカルトの知覚でなく理性を重んじる哲学に異議を唱えることになっていきます。

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セミナー内では特に言及していませんが、さまざまな文献を参照しています。
以下、主な邦語文献を記載します。

加賀野井秀一『メルロ=ポンティ』
木田元『メルロ=ポンティの思想』
木田元『現象学の思想』
谷徹『これが現象学だ』
ダン・ザハヴィ『フッサールの現象学』
村田純一『知覚と生活世界』
鷲田清一『メルロ=ポンティ』