「哲学入門セミナー」13
三木清の「人生論ノート」から、幸福が人格である、そして、幸福が表現的である、ということを取り上げました。
幸福の「中身」は自己にあるので、もの、お金、名誉など、自己に対して「絶対必要でもない」外部のものに依存しない。とは言え、自己の中だけで「幸せ」というのでもありません。幸福は外に現れ、伝播してしまうもの。親切、寛大さ、温かさとして外部ににじみ出、他者がそれに反応してはじめて、それは幸福となります。
無人島で誰もいなくても、他人を前提とした世界を自己は理解しています。そこで自分は「幸せなのか、不幸なのか」は、おもしろいことに、その人が無人島にいても、雑踏の中にいても、その人の考えとしてはあまり変わらないのです。
-講義より
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