2010年2月27日土曜日

2010.3.2 Yo Haiku の哲学入門セミナー

「哲学入門セミナー」 1 

講師:ドイツのハノーバー哲学研究所フェローの有坂陽子さん(Yo Haiku)

初回ということで、哲学について、カジュアルなディスカッションを行いました。


 まずは初日でしたので参加者の方々に「哲学というとどのようなことをやる分野だとお考えですか」という質問から初め、参加者の方々の「哲学観」を少し出してもらいました。「本質」「存在」「世界観」、などの発言を通して、哲学は「内容」もあるが、むしろ「メソッド」に近い、という話になりました。何々を「哲学的に考察する」というとき、それはその考察トピックについて「その本質は何だろう」とか、「そもそも他との違いは何だろう」など、一歩さがってそのトピックを一から見直す、という特徴があります。そういう意味では哲学は身近なものなのです。考察トピックは何でもよく、例えばいわゆる哲学的な「存在」、「世界観」、などでもいいですし、他の分野、例えば「芸術」、「音楽」などでもいいですし、まったく日常的な「スポーツ」、「娯楽」、「食」などでもいいのです。「スポーツとはそもそも一体何を指すのだろう」(例えば、「ダート」はスポーツにはいる?)という質問が出たところでそれは「存在形態」を問う形而上学的な質問なのであり、すでに哲学の一歩といえるのです。

 その後はいわゆる「哲学につきまといがちな偏見」について少しふれました。哲学って難解でとっつきにくく、しかも高尚なイメージもあり、哲学者は「オレは本質を見抜いている」みたいな一般人離れしたようないやな感じもちょっとあり、なかなか人気がありません。でもこれもそうではないのです、哲学はもっともっと身近なもので、「おもしろい」ものなのです。

 もう一つ出た話題として、科学と哲学との違い、ということにもふれました。科学は客観的なもの、でも哲学には主観的な考えを客観的に言語によって表現する、という特徴もあります。そういう意味ではアートに近いのですが、システマティックだ、という点では科学にも近いのです。

 このようないろいろなテーマについてディスカッションをしているうちに時間がすぐ来てしまいました。次回は「自我」について心理学と哲学との違いを検討してみる、ということになり、初日はおしまいとなりました。

フルログはこちら→ 2010_3_2_哲学入門1 ログ.doc



(photo 提供:Allen McDermid)